一陸技 国家試験追い込みの個人的メモ

通信関係の国家資格としては最上位レベルのひとつ、第一級陸上無線技術士(一陸技)に挑むアラフォーのオッサンが、2016年7月の試験まで1カ月を切ってから開設。過去問を繰り返しても知識が曖昧な部分についての個人的なメモというかチラシの裏に書き殴っているようなものです。

(基礎)実効値、平均値、波形率と波高率

実効値、平均値と、そこから導く波形率と波高率も、面倒な概念だが、ここを押さえておかないと指示計器を理解できない。

 波形率 = 実効値/平均値
 波高率 = 最大値/実効値

個人的には、波高率の方が馴染みがあるかな。
「正弦波で、実効値を求められたら最大値をルート2で割る」あたりまでは、反射的にできる。


正弦波交流の場合、
 最大値 = V
とすると、
 平均値 = 2V/π  ←これは馴染み薄
 実効値 = V/√(2) ←こっちはおなじみ
従って、
 波形率 = (V/√(2))/(2V/π) = π/(2√(2))  ←複雑だな
 波高率 = V/(V/√(2)) = √(2)  ←これは分かる
これは、全波整流波の場合も同じ。

正弦波交流の平均値と、そこから導く波形率が覚えにくいなー。


半波交流波の場合、同様に最大値Vとすると
 平均値 = V/π  ←全波整流の半分と考えると理解しやすい
 実効値 = V/2  ←全波の√が取れるのか
従って、
 波形率 = (V/2)/(V/π) = π/2
 波高率 = V/(V/2) = 2


実効値、平均値とも、導く式は積分が絡んでくる。
積分が出来ない我が身では、結果を覚えるしかない。

(基礎)コンデンサとコイルのリアクタンス

過去問回しの合間に、テキストを読み返してみると、基本的な部分で知識が曖昧になっていた所の発見があって面白い。
(面白がっている場合では無いんだろうけど)

コンデンサのリアクタンス
−jX<sub>C</sub> = 1/(jωC)
I = V/-jX<sub>C</sub> = jV/X<sub>C</sub>

コイルのリアクタンス
jX<sub>L</sub> = jωL
I = V/jX<sub>L</sub> = −jV/X<sub>L</sub>

 

この辺りの原則を曖昧にしたまま計算していると、進み遅れのあたりで混乱するよね、と反省を込めて。


分数の分母にある虚数記号を前に出すときは、マイナス記号が付く。
実際に、j/jを掛けてみて納得。

昨日、受験票が届く。
あと2週間か。早く終わって楽になりたい。

所要時間

各科目1回分を解くのにかかる時間は、計算の多い基礎は1時間だが、ABは30分程度。
各科目とも2時間30分与えられていることを考えると、スピードは付いているのだろう。
もちろん、速さより点数であるが。

実際の試験では、時間と手間かけてゴリゴリやって点数を絞り出せる問題もあるのかもしれない。
学習の段階だと、時間かけて悩むよりさっさと解答を見て覚える方が良い面もあるので、見切り重視なりがちなのが悩ましい。

(基礎)SI単位系表記

電磁気学の単位系が難しい理由」

http://fnorio.com/0096Electromagnetic_unit_system1/Electromagnetic_unit_system1.html

の下の方に書かれている「固有の名称をもつSI組立単位」が、見やすく分かりやすかった。

陸技の試験では、あの表の光速の項以下は必要なさそうなので、振動数〜インダクタンスまでの13項目を押さえていれば大丈夫な気がする。

SI表記の問題自体は、1問出るか出ないかという程度だけど、

 電荷 C = A・s

 静電容量 F = C/V

 磁束 Wb = V・s

 磁束密度 T = Wb/m^2

 インダクタンス H = Wb/A

あたりの、非実務者としては日常生活で馴染みの薄い単位については、概念をつかむ上で役立つのかもしれない。

23/7 3周目

基礎96
A112
B101

陸技の正誤問題は、大抵、間違っているものを選ばせるが、たまに正しいものを選ばされることがある。問題文を良く読むこと。

B-A9 平行2線式給電線と負荷抵抗の間に給電線を挿入して整合させる問題は何度か出ているが、
l = λ/4 + nλ/2
を選べずに、いつも間違った方のツヅラ箱を開けちゃうんだよなあ〜。
語呂合わせでも作って覚えるか。

λ/4 は、ウ(ラ)(シ)マ太郎か…。後半は…。